倉敷美観地区

白壁の美しい街並みを歩く「倉敷美観地区」

岡山県倉敷市にある倉敷美観地区は、江戸時代の風情を今に伝える歴史的な地区です。白壁の蔵や黒い瓦が並ぶレトロモダンな風景は、まるで時が止まったかのような静寂と美しさを醸し出し、世界中の人々を魅了しています。かつてこの地区は、倉敷川沿いに米や綿などの積み出し地として栄え、その名残を色濃く残しています。

石畳の道や蔵、町屋を改装し「倉敷帆布」「倉敷デニム」を扱うおしゃれなショップやカフェなどが並ぶ風景は、おしゃれさの中にも歴史が感じられる場所となり、1年中多くの観光客で賑わいをみせています。さらに、地区内には大原美術館があり、セザンヌやシャガール、ゴーギャンなど世界的に有名な美術作品を鑑賞することができます。大原美術館は日本初の私立美術館で、国宝や重要文化財が多数収蔵されています。建物自体も重要文化財に指定されており、美術品だけでなくその建築美も楽しむことができます。

「くらしき川舟流し」では美観地区の白壁の町並みを、倉敷川から観光できます。はっぴ姿に菅笠(すげがさ)を被った船頭さんが、観光案内や白壁のいわれなどを紹介してくれます。ゆったりとした時間を楽しみながら、水上から街並みを眺めてみてください。

倉敷美観地区で川下り

また、江戸期から大正期に建てられた蔵や町家を改装したカフェやレストランといった飲食店も人気です。どの店も、倉敷に根付いた“美観”を大切にしながら、古い建物をよく保存し、内部の設えにも工夫を凝らして、心地良い“暮らし”のあり方を体現し、訪れる多くの人々に憩いの場を提供しています。飲食店の中でも特に人気を集めているのが、特産のフルーツをたっぷり使った、パフェやケーキ、ジェラート等のスイーツを提供するお店です。岡山は、「くだもの王国おかやま」と呼ばれるように、葡萄や白桃などフルーツの産地としてよく知られています。特に、白桃やマスカットは高品質、その繊細で上品な味わいを是非召し上がってみてください。

日没後には美観地区一帯を幻想的なあかりが彩り、白壁の建物が川面に映し出されます。昼間とはまた違った幻想的な景色が楽しめます。柳並木の風情ある街並みに歴史と芸術が融合された倉敷美観地区を訪れて、時代を超えた旅をしてみませんか。

アクセス
〒710-0046 岡山県倉敷市中央1-4-8
JR倉敷駅から徒歩で約15分