秋の旅路:中国・四国地方の絶景紅葉スポット

日本の秋と言えば、美しい紅葉の風景が思い浮かびます。全国各地で見ることができる紅葉は、その地域それぞれの風情を色濃く映し出します。今回は中国地方と四国地方の紅葉スポット4箇所の見どころを紹介します。

●帝釈峡(広島県)
広島県の北に位置する帝釈峡(たいしゃくきょう)は、18kmにおよぶ帝釈川流域とその中央の神龍湖からなり、その壮大な自然景観と美しい紅葉で知られています。切り立った崖に囲まれた神龍湖の湖畔沿いには紅葉樹のトンネルがあり、秋には美しい景観が楽しめます。特に紅葉の季節には、峡谷を埋め尽くすように色づく木々が、訪れる人々をを魅了します。紅葉の見頃は10月下旬から11月上旬で、湖上の遊覧船からは、色づく紅葉とともに両岸にそびえる断崖や奇岩を間近に鑑賞することができます。

紅葉した帝釈峡と赤い橋の神龍橋

●大山(鳥取県)
大山(だいせん)は、中国地方最高峰の山であり、その壮大で美しい紅葉を見に毎年多くの観光客が訪れます。「東の富士山、西の大山」と讃える人も多い大山の秋は、山全体が七色に染まる様子に多くの人が感動を覚えます。紅葉のピークは10月下旬から11月上旬で、麓に広がる高原美を堪能できる「豪円山のろし台」や、ふわふわの落ち葉ロードを散策できる「石の大鳥居」など、見ごたえのあるスポットが数多くあります。

紅葉の時期の大山

●岡山後楽園(岡山県)
岡山後楽園は、岡山市にある日本三名園のひとつで、その広大な日本庭園は四季折々の美しさを魅せてくれます。秋の紅葉は見事で、11月中旬から12月初旬にかけてが最も美しい時期とされています。特に「千入(ちしお)の森」の楓林は、錦織りなす秋の紅葉が美しく見逃せません。さらに、紅葉の季節はライトアップが行われ、夜間の幻想的な風景を楽しむことができます。

秋の岡山後楽園

●大歩危・小歩危(徳島県)
大歩危・小歩危(おおぼけ・こぼけ)は、徳島県に位置する名勝地で、吉野川の激流が刻んだ絶壁の峡谷美が魅力です。紅葉の季節は特に美しく、渓谷を彩る紅葉は圧巻の一言です。澄んだ水と切り立った岩肌、紅葉のコントラストは必見です。紅葉の見頃は11月上旬から中旬で、観光遊覧船に乗って絶景を楽しむこともできます。

大歩危小歩危の渓谷と紅葉

以上、中国・四国地方の紅葉スポットをご紹介しました。秋にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。