金刀比羅宮

「こんぴらさん」として親しまれている海の神様「金刀比羅宮」

金刀比羅宮、通称「こんぴらさん」は、香川県の琴平町に鎮座する神社で、その名は全国に知られています。主祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)で、海運や漁業の安全、商売繁盛、学問の神として広く信仰を集めています。金刀比羅宮への参道は、石段785段の長い道のりです。しかし、その道中には自然の美しさと歴史的建築物が点在し、参拝者にそれぞれの季節の風情を感じさせてくれます。春には桜が咲き誇り、夏には新緑が鮮やかに、秋には紅葉が美しく、冬には雪景色が広がります。それぞれの季節に訪れると、異なる表情を見せてくれるのが金刀比羅宮の魅力の一つです。

金刀比羅宮御本宮
写真提供:金刀比羅宮社務所

参道には、さまざまな店舗や茶店が並び、参拝者には地元の名物やお土産を楽しむ時間を提供します。特に「うどん」は香川県の名物で、参拝の後には一杯のうどんを楽しむのが定番です。特に「中野うどん学校」は世界中の訪問者に大人気です。うどん作りの楽しさと技術を教える、ユニークな体験型施設です。ここでは、プロの職人から直接指導を受けながら、手打ちうどんの作り方を学ぶことができます。小麦粉から始まり、こね、伸ばし、切りまで、一連の作業を体験できます。作ったうどんはその場で茹でて食べることができ、自分で作ったうどんの味を楽しむことができます。また、地元の食材を使用したうどんのレシピやアレンジ方法も学べます。

金刀比羅宮の本殿に到着すると、そこには壮大な景色が広がっています。遥か下に琴平町を見下ろし、さらに遠くには讃岐平野や瀬戸内海を望むことができます。その美しい景色は、長い石段を登ったご褒美のようでもあります。

金刀比羅宮は、その歴史と伝統、美しい自然環境、そして地元の文化と結びついた魅力的なスポットです。参拝はもちろん、その周辺を散策するだけでも、多くの発見と楽しみがあります。四国を訪れた際には、ぜひ金刀比羅宮を訪れて、その魅力を体験してみてください。

アクセス
〒766-0001 香川県仲多度郡琴平町892-1
JR琴平駅より徒歩20分、琴電琴平駅より徒歩15分
善通寺ICより車で約15分(石段上り口までの所要時間)