世界遺産「石見銀山遺跡とその文化的景観」

石見銀山は、島根県に位置する深い歴史のある銀山です。

坑道だけでなく、「文化的景観」としても世界遺産に登録されています。
900か所以上ある坑道と鉱山の居住地の跡を始め、町並み、街道とその付近の山城、そして港、港町まで含んだ全てが「石見銀山」です。


その歴史は16世紀にさかのぼります。石見銀山は長きにわたり日本の銀生産の中心地であり、日本の歴史、文化、産業の発展に貢献しました。この地域は、鉱山としての役割だけでなく、その独特な景観と文化的な重要性により国内外から注目されています。銀山の周辺には、当時の鉱山労働者の生活を反映した町並みや遺跡が多く残されており、当時の生活の様子を垣間見ることができます。


石見銀山は、その規模と生産量から、世界的にも重要な銀の供給源となり、東アジアやヨーロッパなどへ多く輸出されました。これにより、日本は国際的な貿易で重要な役割を果たすことができました。鉱山の採掘技術もまた、当時としては非常に進んでいました。鉱石を掘り出すための坑道は、地下深くにまで及んでおり、その内部は複雑な迷路のようになっています。また、鉱石から銀を抽出するための精錬技術も高度で、これにより高品質の銀が生産されました。しかし、1620年~1640年を最盛期として、徐々に生産量は減少していきます。坑道が深くなるにつれ作業が困難になり、出水対策などにより投資がかさみ採算が悪化し、1691年には坑道総数92のうち63が休山となりました。最終的に、1923年に鉱山は閉鎖され、それ以降鉱山は観光地となり、その歴史と文化遺産を後世に伝える役割を果たしています。「石見銀山遺跡とその文化的景観」は、その歴史的な重要性と文化的な景観から、2007年にユネスコの世界遺産に登録されました。その登録は、日本の歴史と文化に与えた影響を国際的に認知させるものであり、その保存と保護の重要性を示しています。 石見銀山は、その歴史、文化、景観、そしてその影響力から、日本の歴史を形成する上で欠かすことのできない重要な世界遺産です。

  1.  石見銀山世界遺産センター観覧(40分)  
     →→→🚌バスで大森に移動(5~10分)
  2.  徒歩または自転車🚴でのんびり「大森の町並み散策」(80分)
     ★いも代官ミュージアム、勝源寺旧河島家、五百羅漢など                                    
  3.  坑道「龍源寺間歩」(30分)
     →→→徒歩または自転車、バスで石見銀山世界遺産センターに帰着!

― 基本情報 ―

■石見銀山世界遺産センター

 〒694-0305 島根県大田市大森町イ1597-3
 TEL / 0854-89-0183  FAX / 0854-89-0089
 開館時間 / 8:30~17:30
 展示室観覧時間 / 9:00~17:00( 最終受付 16:30 )
 休館日 / 毎月最終火曜日・年末年始