四万十川は、その豊かな自然と穏やかな流れで知られ、日本最後の清流とも称されています。この川は、高知県の山間部から始まり、四万十市を経由して太平洋に注ぎ込む全長196キロメートルの美しい川です。四万十川の源流は、四国山地の深い森から始まります。ここは、豊かな自然と静寂が広がる場所で、川の水は清らかで冷たく、そのまま飲むことができます。
そんな四万十川で一番の見どころは沈下橋という風景です。沈下橋には欄干がありません。大洪水で橋が水中に「沈下」することを想定し、水の抵抗を受けにくくするためや、欄干があることにより木などがが引掛り水の流れが悪くなることを防ぎ、更なる川の氾濫を避けるために、最初から欄干を作っていないのです。つまり、沈下橋は自然を押さえつけるのではなく、あるがままの自然を受け入れ、折り合って生きていこうという、流域にすむ人々の生活様式を象徴するものと言えます。川沿いには、美しい田園風景が広がり季節ごとに異なる風景があり、春には桜が咲き誇り、夏には新緑が眩しく、秋には紅葉が川面を彩り、冬には雪が静かに積もります。
また四万十川には、カヌーやカヤックで川を下るという楽しみ方もあります。その穏やかな流れと美しい風景は、心地よい時間を過ごすのに最適です。また、川沿いには四万十川をテーマにした多くの観光施設や宿泊施設があり、四万十川を満喫することができます。
四万十川は、その美しい風景と豊かな自然、さらにはその穏やかな流れという特徴から、「日本最後の清流」と称されています。その名の通り、四万十川は、現代社会の喧騒から離れ、自然と向き合い、心地よい時間を過ごすための場所となっています。四万十川を訪れることで、私たちは自然の大切さと、それを守ることの重要性を改めて感じることができます。
アクセス
JR高知駅から中村市内までJRで1時間、高速バスで2時間
中村市内から各沈下橋まで車で30分程度(レンタカー利用をお薦め)